几帳面vsマイペース

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あたしは耳が痛くなってきて、 アシスタントさんに洗濯室に行くと告げてから、 カウンターを離れた。 ココは基本的にあたしがいなくても回る。 あたしが採用されるまで、 電話番、雑用、レジは、 皆で分担してやっていたらしいのだ。 良く言えば、 あたしがカウンターを離れても、 変わりの誰かが電話を受けたり、 レジを担当してくれるということだけれど……。 悪く言えば、 あたしは必要とされていない。 仕事でも、 恋愛でも、 いないよりマシってポジション。 「はあ」 ため息を吐き出し、 乾燥機を開けた。 タオルを畳むのは割りと好きだけれど、 よく考えればこれに技術は必要ない。 誰でも出来る仕事だ。 あたし、このままでいいのかな……。 ふと、そんなことを思ってみるけれど、 だからといって将来に目標がある訳でもないし、 やりたいことがあるわけでもない。
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