159人が本棚に入れています
本棚に追加
/33ページ
「山中さんってボケ殺しだよな。
蓮の最強の敵だろ」
「つおすぎるよ山ちゃん。
ラスボスレベル」
裏手の駐車場へと歩きはじめた二人を見ながら、
本当に仲がいいなと思った。
楽しそうな雰囲気が伝わってくるから、
あたしの心も段々軽くなってくる。
「てかさ、俺らこれからお好み焼き食いに行くんだけどさ、
あんまり食べてないなら山ちゃんも一緒に行こうよ」
蓮君が振り返ってあたしを見た。
珍しくまともに話してきたから、
これはこれで返答に詰まる。
「でも、あたしは……」
今日はサオリさんもいない。
男の人二人と食事をしたなんて相沢さんに知られたら、
また相沢さんの機嫌が悪くなる。
最初のコメントを投稿しよう!