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蓮君と話しつつロッカールームを出ると、
ちょうど海斗君が階段を上ってきていた。
「お、海斗。はよ」
「おー」
「あ、お、おはよ……」
いつものことながら不機嫌そうな海斗君にオドオドと挨拶すると、
海斗君の涼しい目があたしに向いた。
あたしは昨日、蓮君の前でキスの話をぶっちゃけてしまったのだ。
やっぱりまだ怒ってるかなとビクビクしたのに、
意外にも海斗君は何も言わずにあたしの横を通りすぎていった。
あれ? 許してくれた?
「良かったね山ちゃん。
昨日アイツ殺すとか言ってたっしょ?
もう忘れてンだぜ絶対。
アイツ馬鹿だよなー」
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