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――なんて思っていた数十分後。
「……」
あたしは青ざめつつ、洗濯室でタオルを畳んでいる。
なぜか海斗君が隣でタオルを畳んでいるからだ。
「あの……。海斗君の仕事は?」
横目でチラリと海斗君をうかがいつつ、
畳んだタオルを重ねた。
「俺の予約が10時からしか入ってねえのは
テメーがよく知ってんだろ」
海斗君はてきぱきと手を動かし、
既にあたしの1.5倍の高さにビシッと綺麗なタオルの塔を作り上げている。
「あ……。ですよね」
タオルはまだまだ畳まなきゃいけない分が目の前に山積みだ。
ぬぉおおおおっ!
早く終わらせて逃げる!
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