Z さんってどんな人?(二)

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海斗君の怪訝な視線をよそに闘志をたぎらせてタオルを忙しく畳んでいると、 はらり、とタオルが一枚、 あたしと海斗君の間に落ちた。 それを拾おうと、 椅子に座ったまま屈んで手を伸ばすと、 海斗君の頭とあたしの頭がゴツンとぶつかった。 海斗君もタオルを拾おうと、 あたしと同じ動きをしていたのだ。 「いったぁぁぁ……」 「っつー……」 二人揃って頭を押さえつつ悶絶した後、 海斗君がボソリと嫌味を呟いた。 「すげー石頭……。ありえねえ」 「うっ……。あたしだって痛いんですけど……」 とりあえずタオルを拾っておこうと頭を撫でつつ手を伸ばすと、 先に海斗君の手がタオルを拾った。
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