言えない

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「原始人」 蓮君は頬杖をついて笑顔で呟いた。 海斗君は未だに怪訝な顔のまま。 勿論あたしも、 ゲームのことを話しているのであろう原始人という言葉が、 あたしのセットをしたい というのとどう繋がるのか分からない。 「クソゲーが何だよ?」 「海斗ってレベル5だったっけ?」 お弁当の白身魚フライを食べようとしていた海斗君が止まった。 確か、あたしは3~4時間遊んでレベル5になったと思う。 レベルが低いなと一瞬思ったけれど、 海斗君はまったくゲームをしないらしいし、 試しにやってみて辞めたって感じ? ふと、海斗君が原始人ゲームをしているところを想像した。 3~4時間はやったんだと思うと意外ではある。
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