言えない

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「だから何だよ!」 海斗君はバツが悪そうに不機嫌な声を発した。 それに反して蓮君はニコニコ笑顔。 この二人の温度差が何なのか疑問だ。 「いつの間にかコメント機能とか使いこなしてるんだもんなー♪」 「どーでもいいだろ、そんなこと」 「あーそう。へー。そんな言い方するんだ?」 冷たい目をした蓮君は、 突然あたしに笑顔を向けて 「山ちゃん、コイツね……」 と、話を振ってきた。 「てめっ」 声高に蓮君の言葉を遮った海斗君は、 力任せにお箸を握っている。 「え……、何?」 あたしは蓮君と海斗君を見比べた。 どうやら海斗君には、 あたしに話されたくない秘密があるらしい。 蓮君はその弱味を握っているらしく上機嫌。
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