4370人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
高鳴る心臓はドクドクとフルスピードで鼓動を奏で
呼吸困難に陥るんじゃないかと思うほど酸素が足りない。
吸っても吸ってもうまく取り込めないソレを
水面で餌を強請る鯉のように
パクパクと口だけを開けている。
締まりのない端からは止めどなく流れる滴。
それよりもハシタナイく飛び散るモノが
志伸さんの下腹部を光らせる。
だけど
なんて酷い事を言うの?
あたしをもっと煽る為?
そんな事を言うのに擽るところはドンピシャで
一層激しく撒き散らすハメになる。
「ん、ヤァァァァァ」
何処にも行かないし
そんなお友達なんていないし
だから
「……お願い、おねがい、シマス……」
見上げたソコに刺すような視線をあたしによこす
壮絶なほどの色を備えた志伸さんに
懇願する。
自分から成り下がるんだ。
最初のコメントを投稿しよう!