第2章

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「華ちゃん、病院行く?お母さん、午後からなら休み取れるから」 「ん、明日も……ダメなら行く……」 お願いだから、一人にして? お母さん、大丈夫だから。 「……じゃあ、とにかく午後から帰ってくるから」 「ん、ごめん、寝るよ」 布団を引っ張りあげる素振りを見せ 頭からソレを被り 寝るんだよ!と、その態度を全面に押し出した。 「何かあったらすぐ連絡するのよ??」 そう言いながら部屋を出たお母さん。 一人になって、ホッとする。 言えない、 言えないよ? まさか、避妊薬飲んでこうなってるなんて 「うっ」 気持ち悪いのは きっと、薬の副作用、だ…… 吐き気の強さと なんだか、訳の分からない気持ち悪いのとで ごちゃ混ぜの身体。 解放を求め、何度も何度も薬自体を無くしてしまおうと あたしを極まりなく嘔吐かせた。
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