第2章

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調子どう? 昼過ぎにきたメールを読んだ頃には ピークを過ぎて やっと、身体を起こして 水を口にできるくらいにまで回復していた。 「あー、炭酸水、ウマイっ」 志伸さんの気遣いメールに大丈夫だと返信して また、ゴクゴクとペットボトルを煽る。 とにかく喉が渇いていた。 ……カラカラ。 あっという間に一本丸々を飲んだ時 玄関が開く。 お母さんの声がして リビングに入ってきたのは二人。 「あら、華」 「……おかえり、お母さん」 「大丈夫なの?」 「ん」 お母さんの後ろから現れたのは 最近、何かと絡みのある青木君。 「咲良、元気そうだな」 クシャリ、と笑うその顔は 可愛らしくて あたしにはちっとも興味のナイ、部類。 その筈なのに 「うん、すっかり元気」 対抗するように、微笑みを投げ 彼を見上げた。
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