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目が覚めたのは、もう真夜中過ぎだった。
ご飯も食べないで寝ちゃったんだ、と思って
だけど、あまり空いてないお腹。
額に手をあてると、平熱そのものだと、思うくらいに冷たくて
寝汗が酷いことに気付いてお風呂場へと向かう。
だから、真夜中過ぎなんだってば。
誰、こんな時間に。
シャワーの流れる音。
カゴに入っているのは
どうみても志伸さんのモノ。
どうして、平日に志伸さんが…………。
キュ、と捻られたシャワー。
あたしは大胆だ。
そこに踏み込んで行くんだから。
「華」
流石に驚いたらしい志伸さんが声をあげた。
「平日なのに、なんでいるの??」
シャワーの飛沫が飛び散るなか、あたしは志伸さんに近づいてゆく。
首に回した腕。
密着する身体。
そして、重なる視線。
一昨日、無責任にもナカに放り出されたところなのに
まだ、彼に擦り寄るのか。
あたしの身体も、心も
志伸さんに向いていたのは、確か。
この時は…………
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