プロローグ

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「今日の朝食は何かしら?」 「…リツさんの料理は何でも美味しいから…毎日楽しみだよ…」 「そうね!早く起こして朝食を食べましょう!」 と、私と春恵は 他愛のない話をしながら 2階の階段を登り終えると… ズドォォオオオオオォォォオン!!!!!!! 「キャア!!??」 「…い、今のは…!?」 …と、2階の一室から ものすごい轟音が 響き渡り、扉が吹き飛ぶ。 その部屋からは、 黒い煙がモクモクと出ている。 「「梨香さん!?梨香さぁぁぁああん!?」」 私と春恵は一目散に 黒煙が上がる部屋に向かった。 廊下には、扉が吹き飛んだ 衝撃による被害は見当たらない。 よくもまぁ、 こんな爆発が起きたのか 私達にはまったく分からない。 部屋の中に入ると、 窓ガラスは割れ、 家具は黒ずんでおり、 黒に染まって白衣を着て 髪を頭の頂点を 1つに縛っている 小さな、小さな女の子が うつ伏せで倒れていた。 そんな少女に 私達は駆け寄り、 抱き抱えて反応を見る。 「梨香さん!生きてますか!?」 「…梨香さん…大丈夫ですか…!?」 私達は 何度も呼び掛けをしたけれど、 その少女はピクリとも 動くことはなかった。
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