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想像を絶する、レイナス本来の魔力量。
それはケイトの召還時に目撃した光と風の嵐よりも、また同じクラスに所属するどの生徒よりも凄まじく、皆が皆が唖然とした表情で目を反らす事が出来なかった。
元々レイナスは入学時の魔力量測定審査にて同期の生全生徒トップの魔力量を叩き出したが、その後の成績が芳しくなく、落ちこぼれとして忘れ去られていた事実だった。
「これはもしかするのではないか」、そう思い始める生徒も出てきたなか、レイナスの準備は整った。
目を開いたレイナスは集中はそのままに、杖を振るう。
そして、魔方陣を超えて周囲の空間にまで溢れ出していた魔力を自身へ引き寄せ、4つの大きな魔力の竜巻へと変化させると、虹色に輝き続ける魔方陣へ一気に叩き込んだ。
レイナスの全力全開。
宝の持ち腐れであった魔力を限界まで高め、練り上げて叩き込むという力業。
その、魔力の竜巻がうねりと轟音を上げる激しい光景。
しかし、レイナスは穏やかに…一抹の祈りと願いを込めながら呟くように詠唱を開始した。
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