04 実技教練#01

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PM 5:00。 グラウンドのスピーカーから終業ラッパが流れ、夜の帳が下り始める。 十三時の訓練開始から既に四時間が経過していた。 トラックのそこかしこには、ゼンマイ切れの人形よろしく、力尽きた訓練生が横たわっている。 この時、シュウゴは七十三周、タカヤは六十二周、ノリさんに至っては四十周を走り終えた所で倒れて動けなくなっていた。 他の訓練生も似たり寄ったりで、あちこちからうめき声が聞こえて来る。 無理も無い。いきなりフルマラソン並の距離を走れといわれても、そんな簡単に走破出来るものではない。 しかし驚くべき事に、訓練生の中には本当に四時間で九十八周を走り終えた者も数名いた。 一般的なフルマラソンの平均タイムが四時間半という事を鑑みれば、ほとんどアスリートと言っていいだろう。 そしてタカヤのルームメイト、アキラもその一人だった。 汗こそかいているものの、その表情には殆ど疲労の色が見られない。 華奢な体躯の何処にそんなスタミナが詰まっているのだろうか。
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