04 実技教練#01

7/7
183人が本棚に入れています
本棚に追加
/111ページ
クボヅカ教官は腕時計を確認すると 「よし、本日の訓練は終了。走り終わらなかったクソ共は夕食後、全員腕立て伏せ百回!」 それだけ言い捨てて官舎の中へ入ってしまった。 後に残されたタカヤ達は既に歩く力も残っていない為、這うようにして宿舎へ向かう。 「ぜひゅう……ぜひゅう……なーにが色っぽいお姉さまが手取り足取り……だ……」 シュウゴが苦しそうな声でノリさんに言った。 「そうだね……手取り足取りというより、これじゃあ手足が取れちゃうよ」 ノリさんが「上手い事いった」みたいな顔で答える。 「うるせえぇ……お前は明日までにあと二十キロ痩せろ……」 ――こうして第四期 第00師団の訓練初日は幕を閉じた。
/111ページ

最初のコメントを投稿しよう!