闇-2

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「他人に渡したくない」 例え、血が繋がっていても、いなくても 『今のお前を壊さない』 たしか、そう言った筈のお父さんが、 「ずっと、あの夜を忘れられなかった」 ″ 男 ″ の腕で、私を抱き締めている。 後悔してると、言ったじゃないの……? 「潤……っ!」 私の過去の一部を受け入れてくれた潤平に、 更に寛大な心を求めてしまって…… 諦めと、 話してしまった事を後悔する毎日だった。 「どうか、 俺のそばで……夢を叶えて……」 私の気持ちなんか見えてないお父さんは、 唇で私の声を塞いで、 コッコッコッコッ…… と、 遠ざかる潤平の足音が聞こえなくなるまで 私の動きを封じ込めた。 ____潤平、……せっかく、 来てくれたのに………… お父さんを、 殺したい感情が 芽生えてきた。
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