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「学校って、久々に来ると新鮮だな。独特な雰囲気で」
潤平は下校していく生徒や、部活動に向かう部員たちの背中を見ながら、
少しだけ懐かしそうにしていた。
「潤平も制服着たらきっと、生徒だと思われるよ。たいして変わらないもん」
そう、
私たちは年齢的にはあまり変わらない。
だけど、
そんな貴方を、笑顔は特に童顔でも
私はずいぶん大人っぽく感じていた。
「俳優やったら、また制服着れるかな?」
「うん、潤平なら俳優もイケるよ。表情が豊かだもん」
「なんだ?なに上げてるんだよ?さては、なにか後ろめたい事あるな?」
「え?」
本題とは違う車内トークで和んでいたところに、
「浮気、とかさ」
突然、
冷たい空気を入れてくる。
「…………してないよ」
「美穂……」
問い詰めたい事があるのは私の方なのに
「昨日、
速鷹のマンションに泊まっただろ?」
どうして、
あなたがそんな冷たい目で私を見るの?
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