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「 miwiページのMIHOさんね?」
振り返り、彼女の前に立った私を、
白い肌を紅潮させて、緊張を露にする少女は、
とても、キレイだと思った。
「紅子さんに憧れて、この業界に入りました」
モデルとの繋がりを持ってこなかった私に、
嬉しい言葉をかけてくれる。
「男に翻弄されてはダメよ」
初対面の女の子に、なぜこんなこと言ったのか……。
「……………………」
可愛らしく返事に困る彼女を見ていたら、ますます、
薫が惹かれるタイプのモデルだと思ってしまった。
私がいなければ、
「…………紅子の知り合い?」
「いいえ。これから注目の新人モデルよ」
「モデルにしては、グラマーな子だよね、アレ、武器になったり、
逆に足枷になったりしそうだな!」
薫は、あの子と付き合うかもしれない。
「じゃ、そろそろ空港行こうか」
「ええ……」
女の勘 ううん、
本能が私にそう伝えてくる。
山本さんについて行き、
助手の車に乗ってアメリカへ行くはずだった。
「…………あの……こっち 空港じゃないよね?」
闇を持つ人間は、
同じような人間に優しくなるから。
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