____ 別れ-2

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一体誰からの電話だったんだろう? ビールに飽きて、焼酎に切り替えた所で、 薫は、すっかり酔ってしまっていた。 「社長、そろそろ美穂さんを帰した方が……」 そう、 昼間は私にちゃんと学校に行けとウルサイくせに、 夜になると、いつも大人時間で私を付き合わせるんだから。 イヤミも込めて、酔っぱらいの耳元で質問。 「眞田さんの残業手当ちゃんと付けてあげてるんですか?」 ここが個室で良かったと思うほど、 薫は泥酔してしまっている。 「…………金ならいくらでも持ってけよー」 ……ダメだ……こりゃ。 私が首を横に振ると、 眞田さんはクスリと笑い、 「美穂さんのマンションはどちらでしたか?先にそちらにお送りしますよ」 ヒョイっと、 軽々180センチはある薫を抱えあげた。 「…………よ、よろしくお願いします」 きっと、 疲れてたんだね。 会社と、裁判と、それでも趣味と…… 薫の心の支えに、 私はなれてるのかな? 「…………ダメだ……吐く……」
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