5 紛失

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「今の、同じの部屋の人ー?」 唖然とする俺の袖を引っ張りながら問い掛ける小鳥遊くん。 「うん……。 俺なんかしたかな……」 「なんにもしてないよぉ、多分僕がいたせいじゃなーい?」 「え?」 小鳥遊くんがいると俺が謝られるの? なんで?おかしくない? 訳が分からず首を傾げる俺をクスクス笑って、小鳥遊くんは俺の腕にしがみついた。 昨日も思ったけどなんかこの人、他人との距離がやたら近くないか。 「まぁ、細かいことはいいから食堂行こー」 大いに疑問を残したまま、俺はそのまま引きずられるようにして部屋を後にした。  
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