余裕の裏

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「そーじゃなくて、ナオ! もっと、自分の好きなよーにしろよ」 アタシだって、ナオを受け止めたい。 どんなリクエストだって、聞いてやるよ。 「好きにしてるよ? オレはただ… 咲陽の事、全部受け止めたいんだ」 バカ ナオ… アタシの気持ち、マネすんなよ! けど… 嬉しすぎて、ヤバイ! 「それにさ…」 作業の片付けをしながら、ナオは続けた… 「ムリに縛んなくても、 大事に想う気持ちで… いつも咲陽は、わかってくれるから」 そー…だっけ…? 過大評価じゃね? まぁ… メシ断ったのも、店辞めたのも、勉強も、 他の事も… ナオに言われたからじゃなく、 ナオの想いに答えたくて、そうしたんだけど… そーゆーの… ナオこそ、わかってくれてたのか? 言わなくても解り合えるって… なんか、いい。 アタシとナオは… 特別な何かで結ばれてんのかも… なんて、ガラにもなく思ってしまった。
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