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10月になった。
もうすぐナオの誕生日だけど…
どーしたら喜ぶだろ?
朝、職場のみんなにコーヒーを入れながら
考える…
ヘタに金持ってるヤツにプレゼントすんの
って、難しいよな。
欲しいもんは、手に入れてるだろーし…
まぁナオもアタシん時に、そー思っただろー
けど。
「…熱ッ!!」
ガシャンッ!!
そんなコト考えてたら、
手にお湯を注いでしまって…
反射的によけたはずみに、カップを落とした。
「大丈夫か!?」
慌てて駆け寄るナオと…
「何やってんだよ、サヤ!」
割れたカップを片付け始めるリュウ。
ナオがコーヒーこぼした時もそーだけど、
リュウって面倒見がいいヤツだ。
「大丈夫だから!
つか、ありがとリュウ」
さりげなく、ヤケドした手を隠した。
のに…
「大丈夫じゃねーよ」
ナオがアタシの手を引いて…
シンクで水をかけた。
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