夜空

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「オレ、尚。 話するのはアリだろ?」 アリだけど… アタシはキライ。 でも… しょーがねーな。 「いーけど… なんか飲む?」 「じゃあ、ウーロンで」 ウーロン茶を差し出す時に、添えたアタシの左手を見て、 「それ…」 手の甲の傷痕に気付いた。 「あぁ、ちょっと骨折して… 手術でネジ入れたから」 そいつ… ナオだっけ?は、その傷を見つめて… 優しくさすってきた。 ウザっ! って、思わないくらい… なんか、 優しかった。 その、さする手に… あ、三ツ星。 今は落ち着いてるカンジだけど… 「元ヤン?」 「あぁ、コレ? ん。昔はヤンチャしてた」 ふーん… 「族とか入ってた?」 「まぁ…」 うわ… キライな系統だ。 つか、話す事ねーし… なんか、テキトーに… 「単車なに乗ってた?」 「XJR、直管で乗ってた!」 ガキ。 楽しそうに話してんなよ。
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