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フェルドに案内されてやって来たのは
先ほどの場所からさほど遠くない一面岩だらけの岩場だった。
「ここは…??」
『ここは"修練の岩場"と言って…ここら一面、特殊な石で囲まれているんだ。』
「修練の岩場…」
リンは辺りをぐるっと見渡した。
『何故かはわかっていないが、鍵の召喚士がここで召喚するといつもより力が発揮しやすくなる特殊な場所なんだ。練習にはうってつけだろ??』
フェルドはニコッとはにかんだ。
『すごい…!!こんなところがあったんですね!!」
確かに岩をよく見ると
光を浴びて鈍く、虹色に輝いている。
『ここで、俺を召喚しては帰ると言う動作を何度も行う。それで俺を召喚出来た時の感覚を掴むんだ。でも…いつもよりは力が発揮しやすいから、いつも通り召喚してたらすぐバテちまうぜ??』
「ようするに力もコントロール出来るようにならないといけないんですね。」
「そういうこと!!」
フェルドは良く出来ましたと言わんばかりに
クシャクシャと頭を撫でる。
「ただ力を出して召喚すればいいってもんじゃない。お嬢ちゃんのコントロール出来る最小限の力で俺を召喚出来るようにするんだ。」
「やってみます!!」
リンは力強く頷いた。
「よし!じゃあ俺は帰るぜ、お嬢ちゃんが俺を召喚出来るまでずっと待ってるからな!」
そう言ってフェルドはスゥー…と消えていった。
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