プロローグ

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精霊には主に火、風、水、土の四種類の属性が存在していて それ意外にも天界や魔界からも召喚できたりするの。 リンは手を止めたページ”伝説の精霊達”と言う文字をツゥーとなぞる。 『ここ何百年間、一度も召喚されておらず存在は謎とされている伝説の精霊』 火属性:炎の魔神、イフリート。 風属性:風の王、ジン 水属性:海魔のクラーケン 土属性:大地の巨獣、ベヒモス 『その他天界や魔界などにも伝説の精霊はいるとされているが、その姿を見たものは誰も居ないので詳しいことは何もわかってないとされている。』 もう何度読んだかわからない文章を何度も読み返す。 でもその中でも私が一番好きなのはやっぱり炎の魔神、イフリート。 誰も姿は見たことがないから 想像で描かれた図鑑の絵だけどやっぱり何回見ても素敵だと思う。 焦げ茶色の少し癖がついた髪。 左目は長めの前髪で隠されていて見えないが 右目は茶色のたれ目で、優しい色を宿している。 短い無精髭はワイルドな雰囲気を醸し出し、大人の色気を感じさせる。 「私にこの人を呼べる力があればな…」 なーんて、鍵の召喚士にもなれていないのにそんな事を考える。 すると疲れたのか急激な睡魔に襲われた。 「まだ明るいし…ちょっとだけなら、いい、よね…」 逆らうこともせずに目を閉じると あっという間に意識は吸い込まれていった。
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