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「鍵の召喚士の門(キーマンゲート)の門番…??」
「そう、どうやら貴女には素質があるようだ。どうです??鍵の召喚士になってみませんか??」
「私が鍵の召喚士に…??」
変な怪物に襲われて死にかけたところに
ずっと憧れてた鍵の召喚士になれなんていきなり言われても
全く頭がついていかない。
それに鍵の召喚士になるのに
こんなに最初から軽いノリで大丈夫なの…??
「心配なのもわかりますが、私も忙しいのでね。一人ずつ丁寧に聞いてる場合じゃないんですよ」
「えっ…」
まるで見透かしたようにニヤッと男が笑った。
「混乱するのも無理ないですが、先ほどの出来事を私は全て見ていました。そして、私は貴女なら…とここへやってきたのです。」
男がリンを覗き込むようにしゃがみ込む。
「どうします??これを逃したらもう二度と貴女は鍵の召喚士になれないかもしれないですよ…??」
「もう…二度と…」
ずっと憧れてた鍵の召喚士…
もし…本当になれるのなら…
「ー私、鍵の召喚士になりたいです。」
リンはきゅっ…と拳に力を込めた。
「決まりですね、貴女ならそう言うと思っていました。」
そう言って男はにっこりと笑みを浮かべた。
「では、鍵の召喚士の最初の一歩…このゲートを通ってもらいましょうか。」
男がそう言うと紫色に光り輝く円陣が地面に大きく現れた。
「…っ!?」
「サモンズ…」
そう唱えるとーゴゴゴッ…!!と音を立てて円陣から大きな門が現れた。
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