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「グリアングリアン!大変だよ!ヤバいの起きちゃうかもー!」
慌ただしく階段を駆け上るのはシュヴー、テットとヴィザーシュがなんだなんだと見ているとグリアンが険しい表情を浮かべたまま外を眺めていた。
「知ってるよシュヴー…全てが終わる…」
「全て終わる…?どういうことです?」
テットが首を傾げるとグリアンの体が一瞬だけ透けた。ヴィザーシュ、テット、シュヴーは目を丸くした。
「…番人は永遠に生きるのではなかったのですか」
「永遠だけど、その永遠は全てが終わる時まで…」
「だから全てって…なによ」
「魔法、召喚、悪魔、天使、神が相容れない存在になるんだよ…全てが独立した世界になって、境界も生まれる…」
未来永劫消えないと思っていた魔法、召喚魔等の事を聞いた三人は呆然とした。
「…なんてね、嘘だよ」
だがその言葉すら、嘘とは思えなかった。
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