十・七 ・ 年 ・ 後

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「お前ならSランクの魔物も余裕で倒せるしAランクごとき余裕だな」 「いやいや。最近は魔物も狂暴になって討伐も苦労してるらしいし気を引き締めて行きますよ」 そうやってギルドのカウンターで会話をしている相手はうちのギルド長をしているアンドラ=ニュージーギルド長。 ちょうど受験に失敗して腹いせに魔物狩りをしていたときに出くわしこのギルドに誘ってくれた恩人。それなりの実力者で街の人達や周りの村からは信頼されていてそこそこの依頼がギルドに舞い込んでくる。 「今日の試験って討伐系になるんですかね?」 とアンドラさんに訪ねる。 「あぁ。今日の試験は受験者何人かでチームを組んでの討伐依頼の達成だったかな」 「チーム組むんすか。あんまり得意じゃないんだけどなあ」 オレは今まで基本的に一人でいってその圧倒的身体能力で敵を倒すスタイルで依頼をこなしてきてるから複数人での依頼って受けないんだよね。 「まぁなんとかやります。じゃ、いってきますね」 そう言って朝一の依頼を受けに来た人や夜勤明けの報告に来た人達と挨拶を交わしながらギルドを出ていく。 試験会場は国で一番大きなギルドの街の支部でいつも行ってるみたいだ
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