十・七 ・ 年 ・ 後

5/26
前へ
/36ページ
次へ
「こんちゃーす。昇格試験受けに来ましたー」 そう言って受付の人に受験票を見せる。 ここはギルド「奇跡の丘」国中に展開するほど大きなギルドで総長はかの戦争で活躍した英雄だとか。多分転生者。 ちなみにうちのギルドは、「勇者の旅立ち」この街の中ではでかい方。 「受付完了いたしました。それでは奥の部屋でチーム訳してもらってロビーで待機していてください」 受付のお姉さんにそう案内されて奥の部屋に入ってくじを引いた。 ふむ。E班か。 既にメンバーボードには番号が張り出してあり、E班に何人か決まっていることがわかる。 「E班だったらたしか左奥のテーブルで何人か集まっていたよ」 「あ、そうなんすね。確認がてらそっちいってみます」 親切なくじを担当してる人に教えられるがままに今回のメンバーが集まっているであろうテーブルに向かう。 「おざます。今回E班に決まったリョウタ=バックスってんだけど。このテーブルにはE班に決まってる人はいるかな?」 まずは無難にあいさつ。するとテーブルにいた全員がこっちを向いてきた。 「はい!E班のミミ=タチバナです!よろしくお願いしますね!」 どうやら戦争の英雄の娘、つまりは転生者の娘さんに出くわしたようです。
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

48人が本棚に入れています
本棚に追加