【2】

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 光一は瑠花に睡眠薬入りの酒を飲まされ ベッドの中で目が覚めた。  横には瑠花が寝ている。  夕べは激しかったわね。  「そんな、馬鹿な……」  「覚えていないと言うの……。 酔い醒ましのコーヒーを飲んで 頭の中をスッキリしてよ」  瑠花から渡された媚薬入りの コーヒーを飲む。  「思い出させてあげる」  瑠花が光一の首筋から胸に、 舌でローリングしながら滑らす。  突然、光一の足の先から背骨を通り、脳天を突き抜けるようなゾクゾクするような快感が襲ってきた。  明菜の時とは比べ物にならない程のエクスタシーに酔いしれた。  そのエクスタシーが媚薬による効果だとは光一は思いもしなかった。  光一は、性に関しては淡白だと思っていた。  瑠花を何度も満足させる自分が英雄でもなったような、そんな気分に酔いしれた。  「凄いわ! こんなに感じたの初めて」  時折、甘く囁くように語りかける言葉も 暗示効果を倍増した。  行為の最中、電話が何回も鳴った。  光一が出ようとすると  「出ないで……」  瑠花が甘く囁きかけた。  光一は、もう自分が瑠花から離れられないと感じた。
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