8469人が本棚に入れています
本棚に追加
明菜は、何度も光一に電話するが留守電になってしまう。
明菜は光一と連絡が取れないので
光一のマンションに行こうと思った。
そうだ。今日はボイストレーニング教室の日だ。
今日は職場を休んで、その時間に押し掛けよう。
そう、決意すると近くにある公園のベンチに腰掛けて、スマホを取り出した。
そして職場の電話番号をプッシュする。
『はい、お待たせ致しました。
銀座ラドール洋菓子店でございます』
『もしもし、あっ! 店長。
本宮ですけど風邪を引いて調子が悪いので、今日は病院に行きますので休ませて下さい』
『分かりました。明日は?』
『多分、大丈夫です』
『お大事に』
『失礼します』
そう言って、電話を切ると明菜は
『フゥ』
と大きく深呼吸した。
最初のコメントを投稿しよう!