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場所は東中野駅から10分とあった。 『グゥ』 お腹が鳴った。 明菜は朝から何も口に入れてなかった。 お腹は空いているけれど今、食べたい物はあっさりしたものを食べたかった。 中野駅前のそば屋の看板を見て、美味しそうな、ざるそばを注文する。 お腹が空いている割には、全部は食べきれなくて少し残した。 腕時計を見ると13時を少し過ぎている。 “何でも屋”に行く為に総武線に乗り、次の駅の東中野で降りる。 “何でも屋”の名刺の裏に記載されているマップを頼りに歩いた。  明菜は大通りを200メートル歩いて、 二つ目の信号を左に折れて10メートル進んだ。 回りのビルを見渡すと右手の3階建ての2階に“何でも屋”の看板が見えた。 1階はシャッターが閉まっている。 エレベーターが無いので、階段を登った。 正面にトイレが見える。 左に折れると“何でも屋の”の立て看板があった。 明菜は何でも屋の入口のドアを、 ユックリと開けた。
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