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『バターン』
ドアが激しく開けられた。
「陰陽師さん。 助けて!」
30代前半の女性が駆け込んで来た。
「どうしたんですか?」
「知り合いからの紹介ですが、
私のア、アパートを助けて……」
「本宮さん。 急ぎでなければ少し待って貰えますか?」
「はい。 今日は休みなので大丈夫です」
「お客様。当店は知り合いからのご紹介ですね」
「そうです」
「では、こちらの書類にご記入下さいませ。気持ちを落ち着かせる為に、紅茶とコーヒーのどちらがよろしいですか?」
「紅茶」
「本宮さんは?」
「私はコーヒーを頂きます」
「藤井さん。 コーヒー二つと紅茶を宜しく」
「はい。 かしこまりました」
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