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「そうですか。依頼された時は、少し変だなと思ったんですが……」
「彼と2年交際していましたが、私以外の女性はいない筈です」
「ちょっと確認したいのですが、私が彼女から紹介された彼の名前は早瀬光一って名前でしたが……」
「はい。 彼の名前は早瀬光一です」
「……私が早瀬さんに会った感想を言って良いですか?」
「はい……」
ちょっとトーンを落とした明菜の返事だった。
「最初に二人に会った感想は、とても
ラブラブって感じでした。
私の前で熱いキスをやるんですから、
私も騙されたよ」
「信じられないわ。
彼は、とても恥ずかしがりやなんです。人前で手を握る事も嫌がるんです。
それなのにキスなんて……」
「男も女によって変わる人もいるんですよ」
「……」
明菜は無言で下を向いた。
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