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「何でもありません」 明菜は平静を装いながら呟いた。 店員は首を傾げながら、ビールを置いて 「ミニカルビ丼は、もう少しお待ち下さい」 と言って戻って行った。 今は、頭が混乱しているから、一眠りしてから考えよう…… 明菜は横になると、すぐに深い眠りに 落ちていった。 『ドーン……』 明菜は響く音にビックリしてパッと目覚めた。 アレッ……確か、漫喫で寝た筈…… また、ホテルのダブルベッド…… 『夢だ、夢だ……』 明菜は苦笑いしながら呟いた。 『ドーン』 また湿った音が部屋中に響く。 明菜はベッドから起き出して、そろそろと入口のドアに向かう。
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