【4】

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「此処は危険だ」 入口のドアが吹き飛んで、炎が部屋から外へも 『ゴォー』 と噴き出した。 山川が右手で円を描きながら、 “ジャンプ” と、呪文を唱えた。 すると、燃え盛る炎の空間に、幾何学的な線と文字で構成された緑色の魔方陣が出現した。 魔方陣から緑色の光が滲むように湧きだして真紀と山川を包んだ。 その瞬間、2人の姿はフッと消えた。 明菜は緑色の光が眩しくて、眼を閉じた。 『ゴォッ』 という音と煙の臭いが突然消えた。 おゃ?と思いながら、ゆっくりと眼を開いた。 「信じられないわ……」 明菜は思わず声を出した。
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