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「此処は危険だ」
入口のドアが吹き飛んで、炎が部屋から外へも
『ゴォー』
と噴き出した。
山川が右手で円を描きながら、
“ジャンプ”
と、呪文を唱えた。
すると、燃え盛る炎の空間に、幾何学的な線と文字で構成された緑色の魔方陣が出現した。
魔方陣から緑色の光が滲むように湧きだして真紀と山川を包んだ。
その瞬間、2人の姿はフッと消えた。
明菜は緑色の光が眩しくて、眼を閉じた。
『ゴォッ』
という音と煙の臭いが突然消えた。
おゃ?と思いながら、ゆっくりと眼を開いた。
「信じられないわ……」
明菜は思わず声を出した。
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