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「……教えてよ……」 (……夢だって私は分かっているんだから……) 「簡単だよ。 ホワイトストーンを右手て、握りしめながら“覚醒”って唱えるだけだよ」 「そうすると、どうなるの?」 「呪文を唱えると、封印が解けて本来の自分の記憶が甦(よみがえ)るよ」 「説明するより、呪文を唱えた方が早いな……」 「では試してみるわ……」 明菜はペンダントのホワイトストーンを 握り絞めながら“覚醒”と唱えた。 突然、重力が消失したかのように感じた明菜は一瞬、目を閉じた。 『ギューイン……』 (……変だわ……空を飛んでいるみたい……やっぱり夢だわ……)
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