【4】

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明菜はゆっくりと目を開けた。 (凄い! 自分が光になっている……) 『ギューイン』 宇宙空間を超高速で飛んでいる? 天の川が前方に見えたと思ったら、直ぐに後方へ、風景が流れるように移動してゆく。 何処へ向かっているの…… ここは、自分の知ってる銀河系じゃ無いわ。 前方へ淡い緑の惑星が現れた。 自分のスピードがダウンしている。 ……変だわ……この惑星は見覚えがあるわ…… そうだ……私はこの惑星にいたわ…… 地表が近付くにつれて、明菜は記憶が、だんだん戻って来るのを感じた。 木々が密集している森が目の前に迫ってくる。 明菜は、この葉の軽やかさでストーンと 森の中に着地した。 ……あぁ……この森……懐かしい…… 明菜は、全て思いだした。 高い木々の梢の間から巨大な月が見える。 そして月を背景にしてドクロの紋章を型どったグロテスクな黒光りの宇宙船が浮いていた。 宇宙船の底の中央部分から不気味な、赤黒いエネルギー線が地表へ向かって放射されている。 かなり離れているのに、この森まで地響きが伝わって来る。 「あぁ……大変だわ……」 明菜は突然、叫んだ。
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