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二人はゆっくりと下降しながら、ストーンと地面に降り立った。
木々には、人間の頭ぐらいのザクロに似た果実がたくさん実っている。
ザックリと割れた果実に、手のひら大の赤や青や黄色の原色の蝶が群がっていた。
蝶は何に驚いたのか急に飛び立った。
地中深く潜って、爆発した半重力中性子爆弾の影響か、立っている事が出来ないほどの振動が襲ってきた。
地表に亀裂が走り、真っ黒なコールタールようなものが地面に拡がってきた。
一瞬にして緑の木々が、黒ずんで朽ち果ててゆく。
二人は光のエネルギーになって、真っ暗な宇宙空間へ。
突然、パァーと周りが明るくなった。
眩しい光を放ってグリーン星は爆発した。
「……あぁ……私の故郷……」
暫くして、また真っ暗な宇宙空間に戻った。
「魔導士達は最後の瞬間に、私と王女が乗ったカプセルを地球というグリーン星に似た惑星へ飛ばした。
そして魔力で無数のパラレルワールドに
私達のドッペルゲンガーを……」
「覚えているわ……。 私達が飛ばされる瞬間に、魔導士達が無数の蛍になって、お城の中がキラキラと輝いていたのを……」
「私達は、このグリーン星では永遠の生命体だったが、他の惑星では永遠ではありません。魔力も10%位しか発揮出来ない……」
『コッ、コッ』
「……お客様! 時間でございます」
「は、はい」
明菜は、ガバッと起きた。
(あぁ……やっぱり……夢か……)
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