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そして、奴らが湧いて出てこない教室を奥に見つける。ワタシのクラスの教室だ！
奴らの手がワタシを掴むギリギリで勢い良く飛び込む、ほとんど同時に思いっきりドアを閉める。
「……なに、何よ、何なのよ、アイツら、マジで意味分かんない、意味分かんないよ……」
そして、意味も分からないまま、教室のドアの鍵を掛ける。瞬間、迫りくるソイツらが扉にぶつかる湿ったような音。意味分かんない、意味分かんないし！
ワタシは掃除用具が入ったロッカーを引っ張ってドアを塞ぐ。それから、先生が使う教卓で前のドアも塞ぐ。何故かアイツらはドアを突き破るようなことはしない。ただ、グシャリグシャリとぶつかっているだけ。不快な音が響き続ける。
「…………あ。あ、あ、アユ、ミ………………？」
不意に掠れた声。ビクリと反射的に声がした方、教室の方を振り返る。あまりにも必死すぎて教室に誰かいたことすら気付かなかった。
でも、その声は確かに……
「た、助けてッ！ タクヤッ、タクヤッ！！」
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