epilogue:girl of the dead……

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 ホントはチョコレートでも買っていってあげたいんだけど、お昼ご飯でさえ悩ましい万年金欠な女子高生にはちょっとキツいかな。ウメばあちゃんのお店で何か買うのは、自分へのたまにのご褒美のとき。  そうして、ウメばあちゃんと他愛もない挨拶のやり取りを交わすと、 「それじゃあ行ってくるね、ウメばあちゃん」 「はいはい、気を付けて行ってらっしゃい、シカギちゃん」  ワタシは手を振ってからお店を出る。どうせ学校の帰りにまた寄るんだし、というか、学校がある日はほとんど毎日顔出してるんだし。  お互いに特に名残惜しくもなく。  そして、ワタシは、誰もいない駅のホーム。野ざらし。ワタシ1人。  ワタシはちょっとの間だけスマホをいじりながら電車を待っている。電波はあまり良くない。特に何をしているわけじゃなくて、ただ画面をテキトーに指先でなぞるだけ。  大して好きでもないはずのこの機械に、ワタシはすっかり依存してしまっている。はあ、スマホ依存症なんてダサいんですけど。
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