標準体重プラス15キロの女

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「おばちゃん!ご飯大盛りにしといて!」 昼休みに入るとジョイトイと共に急いで食堂へ。 最近では定食のご飯の量を増やしてもらうようになった。 朝食、早弁、大盛りの昼食。 すでに女子の1日の摂取カロリーオーバーだと思う。 「なぁブタっち」 「ん?何?」 ジョイトイに話しかけられても、お皿についたデミグラスソースをハンバーグでこすり取り続ける私。 「最近さ、何か辛いことでもあった?」 思わずドキリとする。 ハンバーグを動かす手も止まってしまう。 「別に。何もないよ。いきなりどうしたのさ」 額に脂汗を垂らしながら、なるべく平静を装う。 多少の汗が流れたところで、普段からいつも汗を流しているのでバレない。 デブの特権である。 「いやさ。最近は食べる量がますます多くなってるな、と思って」 「成長期だからお腹すいて。食べる子は育つって言うじゃない」 お腹をボンと叩いて、ツッコミ待ちであることをアピールする。 「……」 「……」 が、なぜか流れる沈黙。 「ちょ、食べて育つのは当たり前ってツッコミはどうしたの「俺、ブタっちとよく会話かぶったり、行動がかぶったりするじゃん?」」 「う、うん」 思いっきり話をぶったぎられてしまい、大人しくなるしかなかった。
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