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それから数ヶ月後--
学校では2学期の期末テストを向かえるようになった。
「やっべー。明日の数学、全然自信ねぇ」
放課後、明日の試験を想像しながらジョイトイが頭を抱えていた。
「何がわからないのよ」
「ここと、これと、あと80ページから103ページまで」
「それテスト範囲全部じゃん」
「おぉ!ブタっち名推理!
そのとおり、ずばり全部わからんのだよ。フフン」
全然いばれないよ、それ。
「ブタっちお願い!出そうなとこだけ教えて!!」
「えー、やだよ。お腹すいたし早く帰りたいもん」
「そんな!俺が赤点とってもいいのかー!」
「別にいいし」
「この鬼!悪魔!デブ!」
「うるせー!みんな待ってるし帰るよ」
「じゃあさ、帰りにフライドポテトおごるから!お願い!!」
フライドポテト?おごり?
甘い誘惑の言葉にブタの耳はすぐに反応する。
「よし、この私に任せておきなさい」
「アイアイサー!!」
海老で鯛を。フライドポテトでブタっちを。
そういうわけで、いつも一緒に帰っている友達には先に帰ってもらい、私とジョイトイは近所のファミレスに寄ってフライドポテトを食べながら勉強することになった。
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