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「……じゃ、それでいい?」
「うん。
ところでさ、さっきのブタっちの片思いの事、俺気になるんだけど」
急にニヤニヤしながら聞いてくるジョイトイ。
「うっ」
私の事はいいって。
痩せてからアンタにアタックするから。
「相手は誰なの?」
「……内緒」
「なんだよ。
ブタっちは俺のためにこんなにも考えてくれてるのに。
俺もブタっちのために何でもするからさ」
じゃ、私と付き合ってください。
「いいよ、余計なお世話だし」
言えるわけないでしょ。
「なんだよー。じゃあヒントちょうだい!
ブタっちのタイプの男ってどんなのなの?」
「私のタイプ?」
同じように食べ物を美味しそうに頬張ってくれる、楽しくて気の合う男。
「うーん。私をお姫様抱っこできる男!」
「そんな無茶な腕力を持つ男、どこにいるんだよ」
「うるせー!その顔に足型つけんぞ!」
私は右手でグーを作ってジョイトイの目の前に出した。
「「ぷっ。ははは」」
そしてお互い、同じタイミングで笑いあった。
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