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「とにかく、私は今のまま前足と後ろ足が自慢のブタっちじゃどうしようもないからね。
とにかく、まずは痩せてから何とかするよ」
「別に痩せなくてもいいじゃん。
人間、中身が大切だし。ブタっちは本当にイイ奴だよ」
「うるせぇ。一目惚れから始まった恋してるヤツに言われても説得力ねぇよ」
「うっ、痛いところを」
そう、中身があればいいだなんて嘘。
中身だって外見だってどちらもある程度重要なんだ。
私は痩せても綺麗にならないかもしれない。
遺伝子レベルでブスの可能性も大いにある。
しかし、デブブスより痩せブスのほうがまだ少しは見れるだろう。
「だから、ジョイトイが恋愛で頑張ると同時に、私もダイエット頑張るから。
明日から早弁も帰りのフライドポテトもやめる!」
「…まじで?」
「まじで」
「そういうことだから、お互い明日から頑張ろうね。
……恋愛もテストも」
「あ、そうだった。テスト……」
すっかり忘れていたらしいジョイトイは頭を抱えている。
「じゃ、恋愛はこのへんにして勉強に戻ろうか」
私達はそれから黙々と試験に控えて勉強をした。
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