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次の日から私は自分のダイエットと共にジョイトイの恋の手伝いもすることになった。
思い立ったら即行動。
私は試験が終わったらすぐに隣のクラスにいる友達にコンタクトを取った。
そして高校3年生にとっての共通の話題――受験や進路の話をネタにして、さりげなく神崎さんの事も聞きだすことにした。
「もう2学期も終わりだよねー。
私さ、実はまだ卒業後の進路決めてないんだ」
太い腕を組みながら、隣のクラスの友達と話す。
本当はだいたい進路決めてるけど。
「え?どうすんの?」
「とりあえず大学には行こうかなっと思ってるんだけど、どこの大学にしようかと悩み中。
それで相談に来たってわけ」
「へぇ、そうなんだぁ。
でも、私で相談の役に立つかわからないけど」
「いいのいいの。
あのさ、私のクラスじゃA大学に進学希望の子が多いんだけど、こっちのクラスじゃ何大学が人気?」
「今のところこっちもA大学が人気だよ。B大学も目指してる子多いけど」
「そうなんだ。
A大学もB大学もいいとこだもんね。
うーん。じゃあさ、こっちのクラスでA大学目指してる子って誰?
よく遊ぶ子が多いほうに行こっかなぁ」
「A大学なら、藤木さんと神崎さんと久米くんと、あと……」
きた!!神崎さんの名前!
神崎さんの希望はA大学!
頭の中にしっかりとメモをする。
そしてあとは適当に話を聞いて、情報をくれた友達に感謝した。
「ありがとう!進路の参考になったよ。本当助かったー」
「うん、いいよ」
そして私は大きく手を振って友達と別れ、ダッシュでジョイトイの元へと走った。
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