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一瞬、頭の中に自分も希望大学を変えようという選択肢がよぎる。
今まで希望していた学部をとるか。
叶う見込みも少ないジョイトイを追いかけるか。
「はっ。馬鹿馬鹿しい」
男のために自分の希望を変えるなんて愚の骨頂でしょ。
……なんて、ジョイトイに恋する前の私なら思っていたに違いない。
こんなこと考えるなんて私も変わったな。
座っていた椅子の背もたれに身を預けると、椅子が私の重さにミシッと音を立てた。
……椅子が壊れる前にも、きちんと痩せなきゃな。
壊れそうな椅子に座ったまま、天井を眺める。
A大学もB大学も、学力は似たようなもんだし、とにかく勉強していればどうとでもなる、か。
私は希望大学の事を考えるのは後回しにして、ダイエットと勉強に励むことにした。
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