標準体重プラス15キロの女

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「ぎゃー!!また一緒かよ! 真似すんなって!」 「ジョイトイこそ、毎回真似しないでよ! 他のにしないよ!」 といいながらも、お互いに同じメニューを食べる。 「炭水化物+炭水化物とか、また太るぞ」 「大丈夫、ほらちゃんとネギ入ってるし! ジョイトイこそ脂分多すぎて頭皮に悪いんじゃない?」 「うるせぇ!ラーメンにわかめ入ってるからいいの」 そう言いながら、お互いにラーメンへと箸を伸ばす。 いつもそう。 先生に見つからないかとドキドキしながらお互いに早弁をし。 何種類もある学食のメニューはよくかぶり。 お互いを笑いながら罵り合う。 ジョイトイとは気が合い、さらには行動も似ているのだ。 食べたい物もそうだし、好きなテレビ番組もかぶる。 みんなで映画を見に行っても、笑いのツボも、泣くタイミングも一緒だ。 本当に気が合う。 コイツの前だと何も気を遣わないで、自然体で過ごせる。 高校3年生18歳。 気が付けば、私はジョイトイともっと一緒にいたいと思うようになっていた。 気が付けば、ジョイトイを目で追うようになっていた。 ――初めての恋、だった。
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