標準体重プラス15キロの女

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初めての恋。 普通ならそれを機にダイエットに励もう!となるのかもしれない。 けれど欲望に忠実な私は恋をしても好きなものを食べ続けた。 帰り道にジョイトイ含め、仲のいい友達6人で帰る。 「あ、コンビニ行ってくる」 そう言って、私は友達の輪から抜けて、少し先のコンビニにダッシュ。 後ろから同じようにジョイトイも付いてくる。 コンビニに到着した私たちはホットスナックコーナーから無事に、お目当てのフライドポテトをゲット。 友達がコンビニ前に来る前に、唇を油でテカテカにさせながらフライドポテトを平らげる。 これも日課。 友達もそんな私達を生暖かい目で見てくれている。 たまに、他にも数人が一緒に来てフライドポテトを食べることもある。 「本当、ブタっちはフライドポテト好きだよね」 「私、ダイエット中だから食べられなくって辛いわー」 そんな友達の声。 「いいじゃん。フライドポテトは野菜だし! ケチャップだってトマトだよ」 私理論。 ワカチコ主義の私にとって、周りをコーディングする油なんてスルーの対象である。 「そーそー。 そんなの気にしてたら、逆にストレスで太るわ」 と言うのは、もう一人のワカチコ・ジョイトイ。 ナイスアシスト! ジョイトイの額に「いいね!」ボタンがあれば連打してやりたいくらいだぜ!! そんなくだらないことを思っていると 「本当、ブタっちとジョイトイは仲いいよねー。 二人、付き合ってるの?」 と思いも寄らない声が友達から発せられた。 “付き合ってる” その言葉に心臓が飛び跳ねる。 体中、一気に熱を帯びたのがわかる。
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