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時子からおむすびを受け取り、裏山にあるワシの領地を目指す。
緩やかとは言え上り坂になっているため、片道一刻ほどの距離。
ワシの書いた絵心のない木の看板が目印じゃった。
「さて、今日も頑張るかの」
そして、ひと時ほどの作業を行い、倒れた大木に腰掛けた。
ワシは時子が作ってくれたおむすびを取り出すと顔ほど大きなおむすびにかぶりつく。
「んん、今日も良い塩加減じゃが、具はシメジじゃのぅ」
いつも梅干を要望するが大抵その望みは叶わずシメジが入っておる。
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